入局希望の方へ

医学生・研修医の皆さんへ

大阪医科大学
耳鼻咽喉科学教室 教授

河田了教授

医学部学生ならびに研修医の先生の見学・研修を随時受け入れています。耳鼻咽喉科・頭頸部外科に興味をお持ちの方、将来の診療科として考えている方、進路を悩んでいる方、是非一度当教室に足を運んでみませんか? 臨床や研究の最前線と同時に、教室の雰囲気を知っていただけると思います。

「耳鼻咽喉科・頭頸部外科」が推薦できる4つのこと

  1. 守備範囲の広さ
    解剖学的に言えば、耳、鼻、口腔、咽頭、喉頭、頸部が守備範囲です。機能から言えば、聴覚、平衡覚、嗅覚、味覚、発声、嚥下等が含まれます。病理学的には、炎症、腫瘍、アレルギー等多彩です。それらに対応した診断・治療を行うわけですから、マイナー科とは言えない領域をカバーしています。具体的には、難聴、アレルギー、めまいといった内科的疾患から、メジャー外科と同等の重みがある頭頸部腫瘍外科まであります。
  2. 売り手市場
    本邦の医師数は約30万人、耳鼻咽喉科の医師数は約9000人です。新臨床研修医制度発足後、新しい耳鼻咽喉科医師は年間200名を超えず、明らかに不足した状態です。実際地方の基幹病院でさえ、耳鼻咽喉科の常勤医はいないところは少なくありません。さらに耳鼻咽喉科のなかで、さらなる専門性が求められるようになったことも一因と考えられます。
  3. 明るい将来性
    以前の耳鼻咽喉科の専門性は、他の医師の見られないところ、例えば耳の中、鼻の奥、声帯等々を特殊な技能で診察することでした。しかし、各種器機の発達によって、その専門性はやや薄れてきました。一方耳鼻咽喉科内のそれぞれの分野の専門性は高度になり、耳鼻咽喉科に求められるものは増え続けています。今後AIが発達しても対応できない領域が多いと考えられます。手術を見ても、耳、鼻、頭頸部などどれをとっても、高い技術が要求されます。
  4. ワークバランス
    現在働き方改革が叫ばれてします。その波は間もなく医療界にも押し寄せてくるでしょう。今は少なくとも大病院では医師の熱意でどうにか保たれているところが少なくありません。耳鼻咽喉科はメリハリを保てる診療科です。真夜中に仕事をしなければならないことはまれです。また女性医師が結婚や出産後も仕事を継続することが可能です。

「当科」が自慢できる3つのこと

  1. 豊富な症例数
    当科の症例数、手術数は全国トップクラスです。また頭頸部腫瘍から耳科手術、鼻科手術等バランスのよい診療を行っています。当科では耳鼻咽喉科のなかの専門性(subspecialty)を重視して、高度な医療を実践するとともに、個人プレーではなく、オール耳鼻咽喉科で診療に取り組んでいます。
  2. 関連病院の充実
    新専門医制度では、基幹病院である当科と関連病院との連携が重要です。実際基本的には、2年間を当科で、2年間を関連病院で修練することになります。幸い大きな基幹病院を当科は有しています。また大阪、京都に関連病院があることから単身赴任といった「悲劇」もありません。
  3. 明るい医局
    皆が楽しく、気持ちよく働けることが基本です。当科は大所帯ではないこともあって、「楽しく」仕事をしています。それは臨床にも研究にもあてはまることです。適切な上下関係を保ちつつも風通しの良い医局を実践しています。