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入局案内

はじめに

大阪医科大学耳鼻咽喉科学教室は開講81年の歴史を有する教室ですが、平成8年竹中洋教授の就任以来、最新の耳鼻咽喉科学、診療に対応できる耳鼻咽喉科医師を育成することを目標に掲げ、臨床研修システムを構築してきました。

外科手術は、耳科、鼻科、頭頸部腫瘍、喉頭科手術を中心に年間約900件を手がけています。

さらに内科的疾患(アレルギー性鼻炎、めまい、難聴、顔面神経麻痺)についても専門的な診断治療を行っています。

耳鼻咽喉科は患者さんの QOLに大きく関与する領域である

音楽を聴きながら

(聴覚)

会話を楽しみながら

(音声言語、聴覚:コミュニケーション)

コーヒーを味わって飲む

(嗅覚、味覚、嚥下)

耳鼻咽喉科の守備範囲

  • 感覚器のエキスパート(聴覚、嗅覚、味覚、平衡覚)
  • 上気道のアレルギーと感染症
  • 脳神経障害の診断
    1. 嗅神経
    2. 視神経
    3. 動眼神経
    4. 滑車神経
    5. 三叉神経
    6. 外転神経
    7. 顔面神経
    8. 聴神経(蝸牛神経と前庭神経)
    9. 舌咽神経
    10. 迷走神経
    11. 副神経
    12. 舌下神経
  • 頭頸部腫瘍
  • 唾液腺、甲状腺疾患
  • 音声、言語学
  • 気管、食道科学

耳鼻咽喉科の特徴

  1. 外科系も内科系もどちらもできる。
  2. 手術は頭頸部手術、中耳手術、喉頭手術、鼻副鼻腔の内視鏡手術、口腔咽頭手術(ダイナミックな手術からマイクロサージェリーまで)
  3. 長時間手術から外来小手術まで多彩である。
  4. 内科領域は難聴、顔面神経麻痺、めまい、アレルギー疾患、感染症など多彩である。
  5. 覚えないといけない手技が多い。検査値を見て考えめぐらすより実際に患者さんに触れての診察や処置が多い。
  6. 診断から治療まですべて自分の科で行う。
  7. 患者さんは赤ちゃんから年寄りまで、女性も男性も
  8. 風邪から癌まで診れる。

やる気が出る、充実感を得る、楽しい医者人生のサポートをします

  1. 自分にあった目標を持つ。やりたいことを探す。
  2. 耳鼻咽喉科はmajor科ほど人数は多くないが、家族的なところがある。
  3. やる気を出すには興味と報酬が必要である。
    興味(豊富な症例、幅広い分野)  
    報酬(収入、医者としての成長、論文アクセプトなど)
  4. 自分の時間の使い方(趣味、家族サービス)
  5. 継続は力なり(結婚、出産後の女医さんのためのシステム)

大阪医大耳鼻咽喉科の特徴

  1. 各疾患における治療体制の専門性
  2. 入院診療でのチーム制
  3. 関連病院における研修制度の充実
  4. 基礎研究および海外留学
  5. カンファレンスや研究会など教育体制が充実しています。
  6. 他大学出身の先生も多いです。
  7. 女性医師が多いです。
  8. 耳鼻科病棟も看護学生の間では大人気です。

大阪医大耳鼻咽喉科の教育方針

  1. 論理的かつ科学的な思考を育てる。
  2. 診断過程を大事にする。
  3. しっかりとした手技、技術を身につけてもらう。
  4. 医者としての判断力を身につける。
  5. 責任を持って仕事のできる医者にする。
  6. 専門医試験まではグローバルに、その後は本人の希望を尊重してスペシャリストに
  7. 楽しく、充実できる仕事を

手術件数

22年 21年 20年 19年
頭頸部 357 330 381 339
喉頭・気管 58 58 63 57
口腔・咽頭 86 93 106 108
229 181 198 144
210 223 244 169
合計 941 885 992 817

1週間のスケジュール

月: 手術日
   術後回診

火: 症例検討会(AM)
   萩森准教授回診(PM)
   術前検討会(PM)
   医局会

木: 手術日
   河田教授回診(AM)
   術後回診
   リサーチカンファレンス

入院診:毎日

バックアップ医オンコール体制:毎日
当直約3~4回/月(休日1回/月)

専門外来

  1. 難聴外来
  2. 腫瘍外来
  3. 甲状腺外来
  4. 音声、喉頭、嚥下外来
  5. 幼児難聴外来
  6. 副鼻腔外来
  7. アレルギー外来
  8. 中耳伝音外来
  9. 補聴器外来

年間行事

大阪地方部会(年4回)
各全国学会、研究会

八交会(大阪医大耳鼻科同門会)
リバーサイドフォーラム

北摂頭頸部腫瘍懇話会
北摂手術手技研究会
近畿頭頸部腫瘍懇話会

新入医局員歓迎会
納涼会
忘年会
送別会、歓迎会

今後は医局旅行も検討してます。

17の耳鼻咽喉科関連学会および研究会

  • 日本鼻科学会総会日本聴覚医学会
  • 日本めまい平衡医学会
  • 日本耳科学会
  • 日本鼻科学会
  • 日本気管食道科学会
  • 日本頭頸部癌学会
  • 日本音声言語医学会
  • 日本顔面神経研究会
  • 日本医用エアロゾル研究会
  • 日本耳鼻咽喉科学会
  • 日本小児耳鼻咽喉科学会
  • 耳鼻咽喉科臨床学会
  • 日本耳鼻咽喉科免疫アレルギー学会
  • 日本口腔・咽喉科学会
  • 日本喉頭科学会
  • 日本頭頸部外科学会
  • 日本嚥下医学会

耳鼻咽喉科専門医

医師になって7年目で受験資格 合格率は約70%

日本耳鼻咽喉科学会認定の耳鼻咽喉科専門医の資格について
専門性に関する資格の取得条件

  1. 日本国の医師免許を有する者。
  2. 連続して3年以上、日本耳鼻咽喉科学会の正会員である者。
  3. 日本耳鼻咽喉科学会が基準に基づいて認可した耳鼻咽喉科専門医研修施設において、研修カリキュラムに従い臨床研修終了後4年以上の専門領域研修(そのうち3年以上は耳鼻咽喉科専門医研修施設における研修でなければならない。)を修了した者。

適正な試験の実施
専門医認定試験実施要項に基づき以下の審査を行う

  1. 本学会へ提出された専門医認定申請書、履歴書、医師免許証(写)、認可研修施設における研修修了証明書、臨床記録および研究業績リストに基づき専門医制度委員会において受験資格の有無を審査する。
  2. 前項の資格審査に合格した者に対して、試験委員会は2日間にわたる筆記試験、小論文、口頭試問の出題と採点を行う。

専門医資格の将来

研修施設の高度化

  • 指導医数による制限

指導医資格の構想

  • 耳科、頭頸部癌、鼻科など

標榜科とのリンク

日耳鼻専門医研修施設とその他の関連施設

是非、大阪医大の耳鼻咽喉科に入局して下さい。
我々と一緒に仲間となって楽しく仕事しましょう。
目標が達成できるようにサポートします。

連絡先

〒569-8686
大阪府高槻市大学町2-7
大阪医科大学耳鼻咽喉科学教室
河田 了(教授)
寺田 哲也(医局長)
電話:072-683-1221(代表)
E-mail: oto057@osaka-med.ac.jp