入局希望の方へ

先輩からのメッセージ

野呂恵起先生

研修医の皆さんには、初期研修を修了した後に大きな選択を迫られる時が来ます。それは、自分の専門とする科を決めるというものです。例えどのような選択をしたとしても、医療に関わる仕事はどれもやりがいのあるものであると思います。しかしそれが故に私は科の選択、そしてどこで研修を受けるかということに随分と悩みました。

私は大阪医科大学を卒業後、滋賀県の大津赤十字病院で初期研修を受けました。当初は内科に進むことを決めていました。しかし、救急で耳鼻科疾患を多く経験し、その対応を学ぶために選択した耳鼻科研修でその科に強い魅力を感じてしまいました。世間では耳鼻科と呼ばれることの多い科ですが、特に大学病院を中心に耳鼻咽喉科・頭頸部外科と呼称するところが増えてきています。聴覚、嗅覚、味覚、平衡感覚といった感覚器官から、頭頸部の良性・悪性腫瘍まで多岐に渡る分野を対象としています。疾患に対して内科的、外科的にアプローチできる欲張りな科なのです。

初期研修の修了後は、大阪医科大学で専門研修をスタートしました。母校であるということもそうですが、年間1000例近い手術症例があり、また色々な大学出身の医師が集まり、風通しの良い医局の雰囲気に魅力を感じたのも研修先に選んだ理由です。症例数が多く、しんどい時もあるのは事実です。ただ、比較的onとoffの切り替えがしやすいという科の特徴、まとまった休暇を取得できる医局の制度、外勤(アルバイト)先に当直がないことなどもあり、満足のいく研修生活を送れています。関連病院も高槻周辺に存在しており、転勤に際して、引越しをしなくて済むというのも非常にありがたいところです。

私と同じように選択する科、そして研修する病院を悩まれている医学生、先生方はぜひ当科を見学しに来てください。きっとその良さが伝わると思います。ご縁があれば是非一緒にがんばっていきましょう。