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唾液腺内視鏡 始めました。

唾液腺内視鏡手術を新たに導入しました

― 体への負担が少ない、唾石症に対する新しい手術

当科ではこのたび、唾液腺内視鏡手術という新しい手術法を導入しました。唾液腺内視鏡手術は、唾液の通り道(導管)の中を細い内視鏡で直接観察しながら、原因となる唾石を取り除いたり、狭窄部位の拡張を行ったりする治療です。体への負担が少なく、傷が目立たない手術法として、近年注目されています。

現在は、顎下腺や耳下腺の唾石症を主な対象として治療を行っています。唾石の大きさ・位置・数によっては、内視鏡のみ、または内視鏡を併用した手術が可能です。

  • 唾液腺内視鏡手術の特長

唾液腺内視鏡手術では、口の中の唾液の出口から直径12mmほどの非常に細い内視鏡を通し、管の中から唾石を取り除きます。そのため、

  • 頸部の皮膚を切らない
  • 術後の痛みや腫れが比較的軽い

といったメリットがある低侵襲手術です。「できるだけ体に負担の少ない治療を受けたい」という患者さんにとって、大きな利点のある治療法です。

  • 関西圏でも、まだ限られた医療機関のみ

唾液腺内視鏡手術は、専用の機器と専門的な技術を必要とするため、2026年の段階で関西圏にて導入している医療機関はまだ多くありません。当科では、こうした先進的な治療を地域の患者さんに提供するため、唾液腺内視鏡手術を新たに導入しました。

 

  • 唾石内視鏡の手順

①当科では全身麻酔で手術を行っています。患者さんが寝た状態で開口器およびアングルワイダーで口を大きく開きます。

②唾液腺開口部に細いブジーを挿入し、順番に太いブジーに入れ替えていきます。

③ある程度の太さのブジーが通ったら内視鏡を挿入します。

⑤鉗子で唾石を保持して開口部まで牽引します。

唾液管内の唾石です。バスケット鉗子にて唾石を保持しました。

⑥場合によっては開口部に一部切開を入れ、摘出します。

  • 唾石症に対する内視鏡手術の適応

①顎下腺唾石症の場合か

唾石の最大径が6mm以下、導管内もしくは移行部に存在、楕円形で辺縁

②耳下腺唾石症の場合

唾石の最大径が5mm以下、咬筋中央より前方、楕円形で辺縁整

顎下腺唾石および耳下腺唾石ともにCTによる画像確認が重要となります。

 

  • まずはご相談ください

顎の下の腫れや痛みを繰り返している方、唾石症と診断され治療方法に悩まれている方は、ぜひ一度ご相談ください。

受診希望される際には紹介状が必要となります。寺田医師の初診(水曜日)にて唾液腺内視鏡の適応を判断し、木下医師の専門外来(水or土曜日)にてCT画像や身体所見などをふまえ最終判断・具体的な治療計画を患者さんに提案します。

 

 初診 水  寺田  適応判断 
 再診  水or土  木下  最終判断/治療計画